「安心して徘徊できる街」~地域ネットワークの先進事例・大牟田市の謎に迫る!~
「ちょっといいですか?」
部活帰りに見知らぬおばあさんに声をかけられた男子高校生。違和感を持った彼は話を進めた。
「家がどこかわからない。」
ということで、高校生はおばあさんを警察署まで送り届けた。実はこのおばあさんは徘徊中であり、男子高校生のこの行動によって徘徊中の彼女を助けた形となった。
(有明新報平成23年6月22日付より)
見知らぬ人に積極的に関わるのは勇気がいることです。しかし、これを一般市民が「当たり前」にできる街が、今日紹介したい大牟田市です。
「安心して徘徊できる街」、「認知症にやさしい街」
福岡県大牟田市はこのようなフレーズで紹介されることが多く、認知症に関心のある方は耳にしたことがあるかもしれません。
今回のブログでは大牟田市の実態に迫り、全国で参考にできる点を取り上げます。
一人32万円! リッチな認知症介護保険を実現したドイツの英断とは?【海外事例②:ドイツ】
前回、大変ご好評をいただきました「認知症政策海外事例シリーズ」。
第二回の今回は、日本も介護保険制度を作るさいにモデルにしたと言われる『ドイツ』に焦点を当てていきます。
この記事を読むにあたっては、私たちが海外事例を取り上げるに至った経緯もまとめた第一回記事も、是非ご覧ください。
高齢者同居率6%!? 北欧流認知症介護とは? 【海外事例①:デンマーク】 - 認知症を早くみつける!東大生のブログ
■認知症高齢者へのリッチな補助。ドイツの高齢者事情
「ドイツって、どんな国なの?」
この質問に答えるべく、まずは恒例のデータ確認から始めましょう。
完成のときは近い!? 認知症を完治させる薬は出来るのか 〜認知症治療薬の変遷とこれから〜
ごま油、筋トレ、納豆、ココナッツオイル、カレー、アロマ……
これらはテレビやネット、本などで「認知症予防に役立つもの」として取り上げられているものの一例です。
認知症に関する各種特集で、最近、とくに多く見かけるのが、以下のような謳い文句です。
「認知症予防に効くのは◯◯である!」
「◯◯体操をやれば認知症は治る!」
科学的に効果が検証されているものもあるようですが、これらの多くは、いわゆるプラセボ効果の域を出ないものでしょう。
病気を治すといえば、まずは薬です。では、肝心の「認知症治療薬」の現状はどうなっているのでしょうか?
「認知症は薬を飲んでも治らないの?」
「薬を飲んでも、症状の進行を遅延させることしかできないってホント?」
認知症に関心を持った方が、一度は抱く疑問です。
今回は、医療的観点から認知症治療薬について考えてみたいと思います。
(Modern Medicine | Flickr - Photo Sharing!)