一人あたり2000人の患者数・・・深刻な認知症専門医の不足。 ~認知症サポート議員連盟事務局次長 大沼みずほ参議院議員ヒアリング~
今回は、短い時間ではありましたが、国政レベルでの認知症政策の今後の展望についてディスカッションを行いました。
■専門医師一人あたり2000人の患者。まだまだ足りない専門医
一見すると、非常に多くの医師がいるように思われますが、決してそんなことはありません。
これまでこのブログでもお伝えしてきたように、認知症有病者数は400万人を超えると推定されています。それを勘案すると、認知症専門医師一人あたり2000人強の認知症患者を診なければならないというのが現状が浮かび上がってきます(認知症を領域の一部としている専門医を含めても、一人あたり200人の患者数)。
認知症の診療では、症状や進行段階はもちろんのこと、家族の状況や日々の生活といったバックグラウンドが大きく異なる患者一人ひとりをよく理解し、丁寧に根気強く向き合っていくことが重要です。そうであれば、当然、担当する患者数は、なるべく少ない方がいいことになります。
(出典:日本精神科病院協会)
大沼みずほ議員が指摘されていた認知症に関する専門医不足の問題を、ご理解いただけたかと思います。
認知症に関する専門医の増加は急務といえるでしょう。
では、
「そもそも認知症専門医を取り囲む状況はどのようなものなのか?」
「具体的にどういった対策をしていくべきなのか?」
こちらは、記事を改めてお伝えしたいと思いますので、今後もブログをチェックしていただければと思います。
■最後に
今回の大沼みずほ議員との面会では、国政レベルでのディスカッションのほか、地方自治体や現場の方と直接やり取りする機会の多い私達から、地方行政の実情についてもお伝えしました。
このような形で、私達自身が三者を繋げる立場を担っていければと考えています。